バトン承継コンサルタントの浅野泰生です。

先週のブログを書いている時点では冬季五輪への関心が薄い状態でしたが、日本人選手の活躍を見ていると感動を覚えますね。

スノーボードの平野歩夢選手は、怒りを最高のパフォーマンスにつなげて逆転の金メダル。

常人なら、イライラしたら投げやりになるはず。

私が当事者なら採点に文句をつけて、最終滑走がグタグタになっていたと思う。

スポーツはフィジカル以上にメンタルも大事なんでしょうね。

また、今回の五輪で見入ってしまうのはカーリング。

素人からは想像できないほど、先の先の先を読んでいる様子。

体力のみならず戦略や戦術を考えるという頭脳が必要ですね。

女子カーリングで2大会連続のメダルを獲って欲しいですね。

さて本日は、スポーツでも言葉としてよく使用される戦略について。

戦略の定義の多義性

ビジネスにおいて戦略が大事であるということは、少なからず耳にしたことがあると思います。

では、戦略とはなんでしょうか?

私自身、以前はよく聴く割には分かったようでよく分からない言葉でした。

世の中の経営者や学者が、こぞって戦略について語りますが、そのどれもが範囲の大小があったり、違った意味合いで使っているように感じていました。

そこで私は、戦略を「ありたい姿を達成するためのストーリー」と定義しています。

ありたい姿とは目標を指すので「目標を達成するためのストーリー」でもあります。

目標を達成するには、現状の位置を知る必要があります。

現状と目標の差を埋めるものが戦略になります。

その戦略が、なぜストーリーなのか?

それは社長が立てた戦略を社員に伝えなければならないからです。

社員は理屈だけでは動きませんから、その戦略をとる背景を社員に伝えなければなりません。

伝える・・・伝わる・・・は違います。

社員に伝わるように現在地(現状)から目的地(目標)までの道のりを明示します。

そこにはストーリーが必要となるのです。

戦略を構成する要素とは?

では、戦略は、どのような要素を交えて伝えるとストーリーになるのか?

私が今のような仕事をするようになって以来、世の中の学者やコンサルタントで戦略を私にわかるレベルで説明してくれる人はいませんでした。

「企業は戦略で決まる!」

「外部環境と内部環境を分析して戦略を立てていく」

と耳にタコができるほど聞かされましたが、私が教えて欲しかったのは、戦略を語る上での構成要素でした。

今から5年ほど前に、私が求めていたものにはじめて出会いました。

佐藤義典さんというコンサルタントが書かれた「経営戦略立案シナリオ」という本。

ここには、戦略をどのようにアウトプットすればいいかが明確に書かれていました。

非常に勉強になりました。

試行錯誤の末に設定した構成要素

私は、こちらの本からの学びをもとに試行錯誤の末に、独自で戦略の構成要素を設定しました。

それは、こちらの7つ。

⒈タイトル→戦略の名称は何か?

⒉コンセプト→どのようなコンセプトで取り組むのか?

⒊実現したい姿→社会にどのようなインパクトを与えているのか?

⒋強み→実現に向け必要な強みの開発、伸張すべき強みは何か?

⒌背景→背景となるお客さまの困りごと、外部環境、将来予測は何か?

⒍誰に→どんな業界、市場、得意先に向けて?

⒎何を→どんな商品やサービスを提供するのか?

これに合わせて項目をアウトプットし順番に伝えるだけで、ストーリー仕立ての社員に伝わる戦略が描けます。

ぜひ参考にしてください。

戦略が明確になれば、あとはその戦略を正解とするため実行あるのみ。

やると決めたら明るく楽しく!

ロコ・ソラーレは、戦略を練る頭脳に加えて、ピンチの時でも笑顔を絶やさない姿勢が勝利を呼び込んでいるのかもしれませんね。