バトン承継コンサルタントの浅野泰生です。
10月に入りました。
今年も残り3ヵ月ということは、日数にして100日を切ったんですね。
歳をとるごとに日が経つのが早くなります。
緊急事態宣言が解除されました。
自民党の総裁も岸田さんに決まりました。
年内に日々の生活や仕事に関する変化が生じる可能性も大きいですね。
変化に適応できる人間でいつづけたいものです。
さて、今日は意思決定について。
意思決定と実行力
自民党の総裁選には、4人の候補者が立候補し各メディアで政策論争していました。
大きな方向性は似通っていても、具体策はそれぞれの主張があったと思います。
ある野党の党首は、「意見が違うのに何で同じ政党なんだ!」と怒っていました。
私に言わせれば、政策の幅が小さく意見の詳細な違いを受け付けないからこそ、万年野党に甘んじているんではないかということです。
選挙の時だけ「野党共闘」とは、ちゃんちゃらおかしいと思います。
落ち着いて…
会社でも重要な意思決定があります。
もちろん、その意思決定は社長がするもの。
様々な意見を聞いて、最後は独断で社長が決めるもの。
コンサルティングの支援をしていて、成果が上がらない会社は、決まって社長の意思決定に対する実行力が弱い。
決まったことをやらないから成果が出ないというシンプルな理由です。
実行力を高めるためには
社長の意思決定に対する実行力を高めるには、意思決定に関する約束事を決めておくのが得策です。
私は、「意思決定のプロセス」を明示して、会議の冒頭で確認してから議事を進行します。
そのプロセスは、次の通り。
①意思決定者を明確にする
②参加者すべての意見を出し切る
③意思決定者が②を参考にして決める
いたって普通のことです。
もちろん、②の意見が出やすい仕掛けや③の意思決定する際の注意事項など、それぞれのポイントは存在しますが、そんなに難しそうではありませんよね。
大事なのは、このあと。
④③の意思決定を結果として「正解」になるように行動する
意見が分かれていたとしても、意思決定した内容を最優先する。
一つの目標に対して手段は無数にあります。
仮説としての手段を出し切って、最も有効だと思えるものを決めて実行する。
実行して成果が出なければ、次の手段を検討する、という流れの繰り返し。
自分の意見が採用されなかったからといって、すねて行動しないというのは最悪です。
意思決定をするのが社長の役割
創業社長に比べ、後継社長は思い切った意思決定ができない人が多いように見受けられますが、足して参加者の人数で割るような中途半端な意思決定をしないように気をつけてください。
経営において答えが分かっているのであれば、社長は要りませんから。
政策論争で意見は違っても選挙結果が出たあとは「ノーサイド」と言われていた岸田さん。
100代目の総理大臣になることは確実でしょうか?
まだ何も始まっていないのに批判をする人もいますが、私は変化するであろう未来に期待を寄せたいと思います。
それもこれも決まったことを受け止め、「ノーサイド」を受け入れ、新総裁を支える組織が一致団結できるかにかかっていると思います。
会社の組織もまったく同じですね。
今日から実践してもらえると嬉しいです。