バトン承継コンサルタントの浅野泰生です。

あぁ、9月が終わる。

今週は、シルバーウィークだったのか?

家で仕事をすることが多くなった今日この頃、カレンダーの色の違いに無頓着になっている自分がいます。

日が経つのが早いですね。

このブログがアップされるのが9月24日。

8年前のこの日に、私の処女作『最強「出世」マニュアル』が世に出ました。

今思えば、その頃は、いろいろと迷いがありました。

経営者になりたい気持ちはあったものの、この会社(前職)は継ぎたくない、という複雑な感情。

継がないのであれば独立するしかない、とその布石としての出版でした。

それから時が経ち、本を3冊、小冊子1冊を出すことができました。

今日は、出版記念日ということで、本を書くことや出したことで得られたことを五月雨に記します。

周りの見る目がかわり、考えが整理される

まず、本を出すことで変わったことは、周りの見る目が変わったこと。

本を出す前と後とでは、私自身は何も変わっていません。

ただ、周りの見る目は確実に変わります。

著者をいうだけで一目置いてくれることは多くなったような気がします。

なかには、「先生」と呼んでくれる人もいますが、それはちょっと照れます。

次に、本を書いて良かったことは、自分の考えが整理されたこと。

あんなこと、こんなこととそれなりに独自性のある持論があると自負していましたが、案外まとまっていないことも多々あり。

タイトルや読者層を設定した後に、章立てをつくっていきます。

80項目ほどのネタを列挙し、それぞれの主旨をまとめていったところ、結局結論が同じになってしまう項目や、それぞれの結論が矛盾している項目が、何個か出てきました。

頭の中で考えていることを文字にしてはじめて、本当の意味で腑に落ちたと実感できました。

自分で書いた本が自分の教科書に

それからもう一つ。

本を書くことで、自分が一番その本で勉強できたこと。

自分の本で自分が勉強するっておかしいと思うかもしれません。

私の本では、著名な方や身近な存在の発言や考え方を紹介しますが、すべてそれらを実践した上での実体験を紹介しています。

もともとダメな人間、イケていないビジネスパーソンだった私が、“更生”してきたプロセスが書かれています。

人は油断すると、易きに流れます。

そのため、元の自分に戻らないように、自分の本を定期的に読み返しています。

本を書いて良かったことはこんなところですかね。

あと強いて言うなら、本屋に行って子供に「これ、お父さんの本だよ!」と、実物を見せて自慢できることくらいかな。

よく聞かれる「印税」について

今日はこんなところで、と言いたいところが、最後にもう少し。

「印税は?」とよく聞かれますが、正直ほとんどありません。

一般的に、ビジネス書で1万部売れれば大ヒット。

1,500円の定価で10%の印税が入ったとしても150万円。

これだけでは当然生活はできませんよね。

物書きでないビジネス書の著者は、ブランディングやバックエンドのサービスにつなげるのが目的なので、印税も次の販促に使っていると思います。

私の本は、そこまで売れていないので、上記の金額も入らずですが…(泣)