バトン承継コンサルタントの浅野泰生です。
今回は、最近の出来事についての考えを書きます。

マスコミの報道は異常?

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長を務めていた森喜朗元首相がマスコミに叩かれています。

先週末の情報番組は森さん一色。
「女性が入る会議は長くなる」という発言が問題にされていますが、それにしてもこの叩きようは異常に見える。

この発言の後、うちの妻がママ友2人を呼んで、我が家で井戸端会議を催していました。
旦那に言えないことが多いだろうけど、妻の報告から判断するに、非常に薄い“議論”に3時間…
森さんの言っていることが、あながち間違っていないようにも思えました(笑)
妻と仲良くしてくれているママ友よ、冗談だから許してね。

性別、性差などの話は、本人に差別の意識がなくとも問題視される時代になってきたのだから、立場のある人は尚更気をつけないといけない。
森さんの発言も差別の意識があったか否かは問題ではなく、そのように受け取る人がいたから、その発言自体が問題になるのは当然だ。
森さんも問題だと思ったから、謝罪会見を開いたんだと思う。

私が異常だと思うのは、その会見で寄ってたかって揚げ足をとるかのごとく責め立てるマスコミだ。
83歳の一国の宰相まで務めた方に失礼じゃなかろうか?
発言そのものは訂正して謝罪しないといけないものだが、マスコミの報道は、森さんのこれまでの功績まで踏みにじるかのように感じました。

自身の経験にかさねて

私は2019年5月に、後継社長として経営していた会社を“クビ”になりました。
その年の3月28日に開催された株主総会は、この後の人生を含めても私にとって忘れられない一日になると思います。

非上場の知っている人だけが株主の中小企業で、通常15分のシャンシャンで終わる総会で2時間立ちっぱなしで株主からの追求を受けたのが、私でした。

火の無いところに煙は立たないので、私に非が一切なかったというつもりは毛頭ありません。ただ、あることないことを自分より2回り近く歳が上の株主複数人から寄ってたかっての質問責め。
もちろん、「あること」はありました。しかし、「あること」についての相手の過度な思い込み、一方的な相手に都合の良い(私にとって都合の悪い)解釈も多々ありました。

と私は解釈しています。

そう。それぞれの「解釈」なのです。

これは相手のことを責めたいわけではなく、あちらにも言い分があったならば、私にだって言い分があったということです。
双方にとっては、どちらも自分にとっての「正しさ」です。
自分にとっての「正しさ」を、それぞれ押し通せば、当然話は平行線で収拾はつくはずもありません。

この3月28日は私の誕生日でした。
あれから約2年が経ちました。
この時から、どうしても責められている側に感情移入してしまいます。

問題は問題、それまで無かったことにしろ、とは思いませんが、過去のことまでほじくり出して、ネガティブな要素ばかりを並べて立てて、その人すべて、過去の成果すべてを否定することは、見ていて気持ちいいものではありません。
吉本興業の社長しかり、アンジャッシュ渡部しかり、瀬戸大也しかり、この先会うことはないけど、復活を祈っています。

余談ですが、ヤミ営業問題の際に、所属芸人が社長の批判を公然としていました。この時とばかりに…
私は、他人の勢いを借りて文句をいう人が嫌いです。
言うならサシで意見をぶつけ合うべきです。
そんなとき、池乃めだか師匠は「吉本へのリクエストは?」というマスコミからの問いに、真顔で「背の伸びる薬を開発してほしい」と答えていました。
芸人中の芸人だと思いました!