バトン承継コンサルタントの浅野泰生です。
ワクチン接種に関するニュースが連日流れてきます。
接種するしないの選択、接種しない人への関わり方など、いろんな意見があるのは健全ですね。
選択の自由が約束されている点で。
私は接種券がきたら、すぐに打ちに行こうと思っています。
世の中の大半にワクチンが行き渡ったら、元の世界なのか、アフターコロナの違った世界が訪れるはずです。
希望を持って前進していきたいですね。
今日は、社員教育についてお伝えいたします。
新入社員研修を真っ先に受けるべきは誰か?
私は普段、企業の後継経営者やそちらの社員に向けて、コンサルティングや研修の機会をいただいています。
特に後継者は、創業社長に比べて社員教育に熱心な人が多いように感じます。
こちらをご覧いただいている経営者の皆さんの中には、4月に新卒の社員を迎え入れた会社もあるのではないでしょうか。
たとえば、その新入社員に向けて、入社前の3月なのか、入社後なのか、ほとんどの会社が新入社員向けのマナー研修を実施しています。
私も前職時代、後継者として経営をしていたときには、社会人になりたての若い社員に同様の研修を受講させていました。
でも「まったく」と言っては講師の方に失礼になりますが「こんな研修に意味があるのか」と毎年のように感じていました。
というのも、効果が一番高いのは研修が終了した翌日、日が経つにつれ徐々に研修効果が薄れていき、2週間後には元の状態に戻っていたからでした。
悩んだ結果、一つの答えに辿り着きました。
新入社員研修を真っ先に受けるべきは、経営者本人だと!
正しい「マナー」を学んでも継続できない理由
新入社員が正しいマナーを学んできても、周囲が正しいマナーを身につけていなかったとしたら、どうでしょうか?
また、それが許容されていたとしたら、新入社員も「この程度でいいのか」と思い、学んできたことを継続しようとしません。
社長や管理職が正しいマナーを習得しているのであれば、新入社員を正しく評価できますし、間違いがあれば指導することもできます。
おもてなしの精神があふれる東京ディズニーランド。
そこで働くキャストが、他の会社で働くことになったとき、“夢の国”で発揮されていたおもてなしが提供できなくなる可能性が高いそうです。
なぜなら、周りの人たちに、ディズニーほどのおもてなしの精神がないからです。
話を戻して、新入社員のマナー研修。
新入社員が正しいマナーを身につけても、上司や先輩が適当にやっていれば、それに染まっていくのが自然の成り行きです。
その上司や先輩を許容しているのは社長自身です。
基本の“き”ほど上から。
以前、こちらのブログで紹介した『組織を成長に導く「ハンカチ理論」の考え方』にもあるように組織は“上”からです。
思い当たる節のある方は、社員研修を実施する際の参考にしてください。
ちなみに、このことに気づいた私は、その後マナー研修を社員全員で受講しました。