バトン承継コンサルタントの浅野泰生です。
今週の水曜日4月14日に「バトン承継戦略実践セミナー」を都内某所で実施しました。
久しぶりの会場開催。
もちろん、新型コロナウイルスへの感染防止対策を講じて。
お客さまの顔を見ながら話ができるのは非常に嬉しいことです。
喋りっぱなしの4時間で体力的には疲労感が残りましたが、気持ち的には充実した時を過ごせました。
次回の開催は、5月12日水曜日になります。
今日は、私の持論であり、普段のセミナーでもお伝えしている「ハンカチ理論」について。
組織をハンカチのように考える
ハンカチ理論とは、組織においてトップに位置する人間のレベルをさらに引き上げることにより、組織全体の底上げにつながるという考え方です。
ハンカチを広げてテーブルの上に敷きます。
ハンカチの中央部を図のように持ち上げると、中心のツマミ部分が位置的に一番上になります。
そのツマミをさらに引き上げれば、位置的に下にあるハンカチの端の部分(ボトム)も、つられて引き上がっていきます。
これを組織に置き換えたとき、中心のツマミ部分は、社長になります。
中心に近い部分は幹部や管理職、ハンカチの端には一般社員ということです。
幹部や社員のことを言う前に考えるべきこととは?
多くの社長と接していると「幹部が出てこない」「社員が成長しない」という愚痴を聞きます。
私がいうには、幹部や社員の前に、愚痴をこぼす社長自身が停滞しているように感じることもあります。
私は、社長自身が成長することにより、幹部や管理職も成長し、一般社員もおいていかれないように努力するものだと考えています。
逆に、社長に成長がないと、組織全体が停滞し、脇を固める幹部の成長も頭打ちになります。
幹部がそこに不足感を覚えはじめると、努力をやめるか、もしくは、成長の場を求めて社外に羽ばたいてしまうという事態に陥ります。
まさに、ハンカチを引き上げるか、テーブルに敷いたままにしておくか…
ハンカチを引き上げれば、つまり、社長が成長すれば、組織全体のレベルの底上げにつながります。
一方、ハンカチをテーブルに敷いたまま、つまり、社長自身が成長し次(上)のステージに導くことがなければ、幹部や社員にとって成長できる環境がないのです。
組織の成長は、ハンカチの中心である社長にかかっています。
幹部や社員の成長を感じられない社長は、一度自分自身を顧みることも必要かもしれません。
この「ハンカチ理論」は、社長の考えを浸透させるための時間の使い方や、社員研修を有効にするための人選方法にも適用できます。
このあたりは、別の機会にお伝えします。