バトン承継コンサルタントの浅野泰生です。

春ですね。
春といえば、出逢いの季節。

今年もSNSで入社式の様子を多く見かけました。
画像からは新入社員の晴れやかな笑顔が垣間見れ、社長の文章からは未来ある子たちを預かる責任感が伝わってきます。

このような投稿を見ているだけで元気になります。

さて今回は後継経営者の採用活動についてお伝えいたします。

「優秀な人」とはどんな人?

後継経営者が組織を活性化するには、採用は大きな“武器”となり得ます。
それは中途採用でも新卒採用でも。

それでは、後継経営者が採用について押さえるべきポイントとは何でしょうか?

まずは「優秀な人」を定義することです。
つまり、欲しい“人財”の要件を明確にすることです。

誰しも優秀な人を採りたいはず。
それは創業者であっても後継経営者であっても同様です。

では、後継経営者のあなたにとって「優秀な人」とはどんな人なのでしょうか?

明るい人、落ち着きのある人、ハキハキしている人、人を和ませられる人、など、後継経営者が求める要件は様々です。

もちろん、業種業態によって求められる要件は似通ってくることはありますが、この「優秀な人」の定義は会社の数だけ、もっといえば経営者の数だけ存在します。

後継経営者の採用活動において、この定義がより重要となるのは、創業者が掲げる「優秀な人」と後継経営者のそれとは異なるからです。

その違いを後継経営者がはっきり認識できぬまま、先代からの採用の流れを踏襲しているとミスマッチが起きてしまいます。

よって、まずは後継経営者が考える「優秀な人」の定義を明文化してみましょう。

語るべき「魅力」

次に、後継経営者が「会社の魅力」を熱く語れるようにすることです。

当たり前ですよね?

でも、意外に語れていない後継経営者が多いと私は感じています。

それでは「会社の魅力」とは何でしょうか?

もちろん後継経営者にとっては、創業時から引き継ぐまでの歴史も「会社の魅力」のひとつです。

ただ、今現在の「会社の魅力」とは何でしょうか?

それは、後継経営者であるあなた自身の魅力です。

後継経営者であるあなたが、どのようなこだわりや価値観をもち、この引き継いだ会社を通じてどのようなインパクトを社会に与えていきたいか、何年後にどれくらいの規模にし、どのような事業構成で、どんな人たちとどんな組織をつくっていきたいのか。

これこそが後継経営者であるあなたが語るべき「会社の魅力」です。

「当社は長年こんな事業をしてきて、先代社長はこんな功績がある人でした」という会社説明をだらだらしている光景をよく見かけます。
このような内容は、全体の5%ほどで十分です。

大事なのは、後継経営者が引き継いだ会社をどうしていくかという“未来”です。

つまり「会社の魅力」とは、あなた自身とあなたがこの会社でつくり上げる“未来”なのです。

これこそ採用において、他社と差別化ができる唯一のポイントになります。
これらを早急にカタチにしていきましょう。