バトン承継コンサルタントの浅野泰生です。
今日のブログは、私が参加した講演での気づきをお伝えいたします。
講演の内容は知っていることであっても
昨年末に、私が30代の頃に大変お世話になった経営者の講演会を聴く機会がありました。その方のお話はこれまで何度も聴いていて、今回のお話もそのほとんどは過去にも聴いたことがある内容でした。
同じ話を聴いて何の意味があるの?
という人もいますが、一年ぶりでも、私にとってはどれも新鮮でした。
私自身、少しは成長したのと、その時々の課題感で響く箇所や捉え方が変わってきていることを実感できました。
新型コロナウィルスの出現で、世の中が変わった。それに伴い、働き方も変わった。経営者にとっては社員との関わり方も大きく変わった。
そして、経営者自身も変わらざるを得ない部分が出てきたのではないでしょうか?
私もこの一年間で大きく価値観や物事の捉え方が変化しました。
そんな環境での、尊敬している方からのお話だったので、多くの経営のヒントもいただき、早速実践しています。
学んだことを活かせているのか?
私はこれまで300名以上の後継経営者と直に関わってきました。
創業者と違って後継者は、社長になる前から経営についてよく学んでいる方が多い印象です。公的機関が運営している後継者塾やメガバンク系シンクタンクの後継者向けプログラムなどです。
このような塾やプログラムでは、多くの場合学んだことを会社で活かされることは少ないように思います。学びと実践がまったく切り離されているからです。
お聞きする範囲では、「座学は座学」と割り切って学んでいるように感じています。
私が提供しているコンサルティングプログラムでは、当事者である後継経営者が机上の空論ではなく自身が経営する(していく)会社の「実」をつくり上げていきます。
学んだことを即会社に持ち帰り活かしてもらう、つまり実践そのものです。
それを「〇〇〇で勉強したから」「その類の話は以前に聴いたことがあるから」と興味を持たない人がいます。
たくさん勉強している後継者ほど、そのような傾向が強い。そして、総じて業績が悪い。
たくさん勉強していることを否定するつもりはありません。
勉強ばかりして、経営の現場で何もカタチにしないことを指摘したいのです。
こういう人に限って「理論と現実は違う」「うちの会社は特別だから」という詭弁が返ってきます。
であれば、その「〇〇〇で勉強したから」という勉強会にどのような意味があったのか?
ということです。
知っていることと理解していることは違う。
理解していることとできていることはもっと違う。
まさに「知行合一」とはよく言ったものと感心します。十の学びより一つの実践という言葉があります。
もし学んだことを実践できていないのであれば、結果が出せていないのであれば、その学びを活かすためにはどうすればよかったのか考えることをおすすめします。